シミの種類によって消す方法が違う!シミの種類まとめ

シミとは?

シミは、主に紫外線を浴びることによって、皮膚の中にメラニン色素が蓄積され、お肌の色が部分的に濃くなってしまうことです。
また、その部分のことをシミと呼んでいます。

メラニンとは、人間だけでなく、動物や植物、一部の菌類も保有している色素のことです。

メラニンは、表皮の基底層にある『メラノサイト』という細胞によって生成されます。
メラノサイトは、紫外線などの外的刺激を受けるとメラニンを作り出します。

メラノサイトによって作られたメラニン色素は、バリアーを形成し、紫外線によるDNAの損傷や皮膚がんの発生からお肌を守ってくれます。

      

つまり、メラニン色素は肌のトラブルや病気を防ぐために、なくてはならない存在だということです。

しかし、大量に紫外線を浴びたり、年齢とともに紫外線ダメージが蓄積すると、メラニンが過剰につくり続けられるようになり、またターンオーバーも乱れがちになってしまいます。すると、メラニンは排出されずにお肌に残り、シミとなってしまうのです。

メラニンについて詳しく知りたい方はこちら⇒メラニンとは?

これが紫外線によってシミができるメカニズムです。

しかし、シミはその原因によっていくつか種類があります。
シミを適切にケアするためには、まず自分のシミがどのタイプのシミなのか知ることが最も重要です。

この記事では、シミの種類とその原因について詳しく解説していきたいと思います。

シミの種類

①老人性色素班

顔にできるシミで最も多いとされるシミです。
別名「日光性黒子」または「日光性色素班」と呼ばれています。

主な原因は、紫外線です。

過去に浴びた紫外線が原因となって時間の経過とともに現れるため、通常40歳前後から目立つことが多いといわれています。

ただし、紫外線を大量に浴びる機会が多かった人や紫外線対策を怠っていた人は、20代後半からシミとなって現れる場合もあります。

一度できてしまった老人性色素班は自然と治ることはありません。

紫外線の影響で、さらに増えたり、濃くなる場合がほとんどです。

老人性色素班は、数mm程度~1cm程度で、薄茶色~濃茶色の楕円形をしたシミです。

特に紫外線を浴びやすい、顔の骨格の高いところにできやすく、紫外線によりだんだんと濃くなるため、シミの境界がはっきりとしてくるのが特徴です。

また、顔のパーツ以外にもできやすく、デコルテや腕、肩、手の甲などにも現れやすいシミです。

           

②肝斑

肝斑も多くの女性が抱えている悩みのひとつです。

肝斑は主に30代後半から40代以降の女性に多く見られるシミで、頬骨のあたりを中心に、額や口の周辺などに左右対称に現れるのが特徴です。

妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用で発生する場合もあり、閉経後(60歳以降~)に肝斑が薄くなったり、消えたりすることからも女性ホルモンとの関係性を裏付けています。

一般的なシミと肝斑では、予防や対策が異なります。
まず、自分のシミがどちらのシミなのかチェックしましょう。

【 簡単! 肝斑10問チェック 】

チェックの数が多いほど肝斑の可能性が高くなります。

③雀卵班(そばかす)

他のシミとは異なり、幼少期にできやすく色白の人や白人の人に多く見られるシミです。

斑点模様で小さく、頬や鼻周りにできやすいのが特徴です。
また、年齢とともに薄くなるのもそばかすの特徴です。

主な原因は、遺伝です。
また後天的に紫外線によってそばかすになる場合もあります。

そばかすは多くの場合は遺伝によるもので、幼少期から発生し、思春期に顕著になることが多いです。

成人してからそばかすができたり、幼少期のそばかすが大人になっても消えない場合は、紫外線によるメラニンの影響と考えられます。

紫外線を大量に浴びることでメラニンがお肌に蓄積し、ターンオーバーの排出が間に合わなくなることで、黒褐色の色素が定着しそばかすとなります。

そばかすの原因のほとんどが遺伝子的要素が強いため、美白成分によるエイジングケアだけでは、対策が難しいシミです。

ただし、後天的な紫外線によるそばかすは防ぐことができるので、そばかすに悩んでいる方も美白エイジングケアがおすすめです。

④対称性真皮メラノサイトーシス(ADM)

ADMとは、Acquired Dermal Melanccytoosisの略で、
別名「後天性真皮メラノサイトーシス」または「遅発性太母斑様色素班」と呼ばれています。


画像引用:天神形成外科クリニック

通常のシミができる皮膚よりもさらに深い、真皮層に出来るシミです。
青みがかった色が特徴で、厳密にいうとシミではなくあざの一種です。

大きさは1mm~3mm程度。
生後1年以内に現れ、顔の片側だけにできるADMと20歳以降に顔の両側に出来るADMがあります。

原因ははっきりとはしていませんが、遺伝的な要素やホルモンバランスの乱れ、紫外線による光老化、間違ったスキンケアによるものだと考えられています。

表皮にできたシミは、お肌のターンオーバーによって排出されますが、ADMは真皮層にシミがあるため排出されるのに時間がかかり、治りにくい傾向があります。

⑤脂漏性角化症

脂漏性角化症とは、シミがさらにイボのように盛り上がってできたものです。

別名「老人性イボ」または「年寄りイボ」と呼ばれています。

イボの表面はざらざら、ボツボツしており、医学的には皮膚の良性腫瘍です。

主な原因は、紫外線や加齢、摩擦によるものです。

手の甲にできやすく、顔や頭など全身にできてしまいます。
色は淡褐色~黒色で、ほおっておくと徐々に肥大化していきます。

⑥炎症性色素沈着(いわゆるニキビ跡やデリケートゾーンの黒ずみなど)

炎症性色素沈着とは、ニキビや肌荒れ、傷によって起こった炎症が色素沈着となったものや、摩擦によって起こったシミのことをいいます。

主な原因は、ニキビや肌荒れですが、ニキビの炎症部分に紫外線があたるとシミになってしまうので紫外線対策にも注意が必要です。

また、メイクをゴシゴシ落とす、ナイロンで体をゴシゴシ洗うなど摩擦を繰り返すことで色素沈着となる場合もあります。また、デリケートゾーンの黒ずみもキツい下着を着用しているなど、摩擦によるものが原因です。

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