コラーゲンを増やす!プロテオグリカンの効果と副作用

プロテオグリカンという言葉を聞いたことがありますか?

プリテオグリカンとは、もともと私たち体内にも存在している成分です。

保湿力が非常に高く、コラーゲンやヒアルロン酸を増加させる効果をはじめ、
さまざまアンチエイジング効果が期待できる、今注目にエイジング成分のひとつです。

2004年にプロテオグリカンを比較的低価格で抽出する技術を確立したことや、2015年より「機能性表示食品制度」がスタートしたことにより、

ますますその認知度が上がってきています。

この記事では、プロテオグリカンの効果やその副作用について詳しくお伝えします!

1.プロテオグリカンって何?

プロテオグリカンとは、「たんぱく質」と「糖鎖グリコサミノグリカン」が結合してできた成分です。

「プリテオ」はたんぱく質を表し、「グリカン」は多糖類という意味です。

プロテオグリカンの主成分は、動物の軟骨で、保水性に優れており、人体にとって安全な成分です。

プリテオグリカンの優れた保湿力によって、お肌のハリや弾力、潤い効果を期待することができます。

プロテオグリカンは、以前は牛の気官軟骨から抽出されていました。

しかし、この部位が希少なことや抽出する技術面の問題もあり、価格は1グラム3000万円もするほど高価な美容成分でした。

そんな中、2004年に青森県の弘前大学の研究により、サケの鼻軟骨から安全で比較的安価な抽出技術が確立され、
今では身近な美容成分として、医療をはじめ、化粧品や健康食品などに多く使用されています。

2.プロテオグリカンの性質

プロテオグリカンに含まれている「グルコサミンノグリカン」という糖には、
水となじみやすいという性質があります。

そのため、スポンジのように大量に水分を保持することが可能です。
プロテオグリカンの保湿力は、保湿成分として有名なヒアルロン酸の約1.3倍ものパワーがあります。

また、プロテオグリカンに含まれるコアたんぱく質の分子の中にヒアルロン酸結合を持っているため、
保湿力の他に、衝撃を吸収するクッションのような機能を持っています。

3.プロテオグリカンの種類

プロテオグリカンには、コアたんぱく質の違いやこれに結合するグリコサミノグリカンの違いによって、
いくつかの種類にわけられます。

1.)アグリカン
プロテオグリカンの最も代表的な種類です。コンドロイチン硫酸を含んでおり、他と比べて保湿力が高く、弾力作用があるため、外部からの吸収性に優れています。動物が体内に含むプロテオグリカンの大半が、このアグリカンです。

2.)パールカン
細胞と各組織との間にある基底膜に存在するプロテオグリカンです。

3.)バーシカン
主に、お肌の真皮層に存在し、お肌の弾力に欠かせない成分です。

4.プロテオグリカンの4つの効果

では、プロテオグリカンの具体的な効果とは何でしょう?
プロテオグリカンの効果は主に4つあります。

①美肌効果

1.)EGF様効果
プロテオグリカンには、EGF様作用(上皮細胞増殖成長因子)という働きがあります。
EGFとは、細胞の成長や増殖を促してくれる因子のことです。
EGFは加齢とともに減少し、細胞の再生機能を低下させます。
そのため、肌のターンオーバー(新陳代謝)が遅くなり、肌の老化の原因となります。

プロテオグリカンには、このEGFに似た働きをすることが研究によって判明しており、
肌のターンオーバーを促進させ、肌細胞の再生促進効果が期待できます。

2.)ヒアルロン酸・コラーゲン生成の効果
プロテオグリカンには、ヒアルロン酸やコラーゲンを増加させる効果があります。
コラーゲンやヒアルロン酸も加齢ととのも減少する成分です。

コラーゲンやヒアルロン酸が増えることで、肌の水分量が高くなりお肌にハリや弾力がでてきます。

②炎症を抑える効果による美白効果!

私たちの体内には、「サイトカン」という炎症を抑えるたんぱく質があります。
プロテオグリカンには、このサイトカンの働きを促す効果があります。

美白の大敵シミは、紫外線によって起こる炎症の一種です。

プロテオグリカンの炎症を抑える効果によって、シミ(色素沈着)を防ぎ、
また抗酸化作用も強いので、できてしまったシミにも効果的です。

③腰やひざの痛みを緩和する効果

プリテオグリカンには、加齢によって発生する、腰やひざの痛みを緩和する効果があります。

加齢によって発生する腰やひざの痛みの原因は、関節のクッションとなる軟骨のすり減りです。

プリテオグリカンは軟骨を形成する細胞を増殖させ、さらに軟骨を形成するように促す効果もあります。

④生活習慣病の予防を改善

プロテオグリカンには体に悪影響を与える活性酸素を除去する作用があります。

プロテオグリカンの活性酸素を除去する抗酸化作用は、
・がん細胞の増殖の抑制
・脳や内臓の老化防止
・血管の老化防止
・体重を軽減する効果
・糖尿病の予防、改善

などの生活習慣病に効果を発揮するといわれています。

5.プロテオグリカンの副作用について

プロテオグリカンの副作用については、これまで報告されていないようです。

プロテオグリカンはもともと私たちの体内に存在している成分であるため、過剰に摂取しない限りは安全であるといえるでしょう。

ちなみに、プロテオグリカンの一日の摂取目安量は5mg~15mgとされています。

多くても一日50mgまでにするよう心がけましょう。

6.プロテオグリカンまとめ

プロテオグリカンはもともと私たちの体内に存在する保湿力のある成分です。

プロテオグリカンを摂取することで、加齢ととのに減少するコラーゲンやヒアルロン酸を増加させたり、
EGFと似たような働きもしてくれることからアンチエイジングに効果的な成分だということがわかります。

年齢肌にお悩みの方にはぜひ取り入れて欲しい美容成分のひとつです。

プロテオグリカンは熱に弱く、食べ物から摂取するには不十分なことが多いため、
サプリメントや化粧品で内側と外側、両方からアプローチすることが大切です。

サプリメントを選ぶ際には、なるべく天然由来の素材や熱処理がされていないもの(生のまま、または低温で処理されたもの)を選ぶとよいでしょう。

化粧品を選ぶPOINTは、プロテオグリカンの配合量が高いものやプロテオグリカンの効果を高めるような成分が配合されているものを選ぶとよいでしょう。

プロテオグリカンと相性がいい成分は、コラーゲンやヒアルロン酸、ビタミンC誘導体などがあります。

エイジングケア成分として、注目が集まっている成分なので、
一度試してみるのもいいかもしれません。