大豆イソフラボンの女性ホルモンを補う効果と副作用とは?

女性にとってとても重要な「女性ホルモン」

女性ホルモンは女性らしくあるために欠かせないホルモンです。

そんな女性ホルモンと似た働きをするのが『大豆イソフラボン』です。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た働きを持ちます。

エストロゲンは、美しい肌やふくよかな体つきを作る上で欠かせないホルモンです。

しかし、エストロゲンは加齢やストレスによって分泌量が減るため、
30歳を過ぎた女性は意識的にエストロゲンを摂取することが大切です。

更年期障害やPMS(月経前症候群)もエストロゲンの減少が原因で起こる障害です。

そんな女性にとって欠かせない女性ホルモン『エストロゲン』と、
エストロゲンをサポートする有能成分『イソフラボン』について詳しく解説していきます!

1.女性ホルモン「エストロゲン」の働きとは?

大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きがあります。

大豆イソフラボンを理解するために、まずはエストロゲンについて知ることが大切です。

女性ホルモンには、次の2つがあります。

①エストロゲン(卵巣ホルモン)
②プロゲステロン(黄体ホルモン)

エストロゲンはくびれを作り、バストを大きくし、女性らしい体つきを作る作用や、肌や健康状態も良好に保つ働きがあります。
一方、プロゲステロンは、月経周期を決めて妊娠の準備をする働きを持っています。

女性ホルモンはずっと分泌されるわけではなく、さまざまな原因でその量は減少してしまいます。

〈 エストロゲンが減少する主な原因 〉

・加齢
・ストレス
・不規則な生活習慣
・急激に体重を減らすようなダイエット
・喫煙

特に、35歳ごろから女性ホルモンの分泌量は急激に減るため、更年期へと移行しやすくなります。


引用:ourage

女性ホルモンのピークは25歳ごろで、35歳を過ぎたころから急激に減少しているのがわかります。

45歳~55歳の間にさらに減少がすすみ、ほとんどの方がこの頃に閉経を迎えます。

よく耳にする『更年期障害』は、このエストロゲンの減少によって起きます。

更年期障害の主な症状は、

・ホットフラッシュ(ほてり)
・精神的不安定(イライラ)
・疲労感や倦怠感
・憂鬱感や不安感
・動悸や息切れ
・めまい
・肩こり
・頭痛
・不眠
・耳鳴り
・手足のしびれやむくみ

などの症状があります。

大豆イソフラボンは、この更年期障害のどの症状も緩和することができるといわれています。

つまり、『大豆イソフラボン』はまさに女性にとって嬉しい救世主のような成分なんですね。

2.大豆イソフラボン女性に嬉しい8つの効果

大豆イソフラボンにはエストロゲンと似たような効果以外にも、さまざまな嬉しい効果があります。
大豆イソフラボンの効果を詳しくまとめました。

①更年期障害の症状を緩和、予防する

大豆イソフラボンの1番の効果は、やはり更年期障害の症状を緩和する効果です。

35歳ごろから急激に女性ホルモンが減少するため、すべての女性が覚悟しておかなければならない障害です。

日本人の閉経年齢の平均が50歳とされているため、その前後5年間(45歳~55歳)は更年期障害になりやすいので注意が必要です。

ただし、最近は20代・30代から更年期障害を発症する「若年性更年期障害」が問題となっています。

30歳ごろから予防のためにも積極的に大豆イソフラボンを摂取するよう心がけましょう。

②月経前症候群(PMS)の症状改善

月経前症候群の主な症状は、
・腹痛
・吐き気
・イライラする
・倦怠感や体のだるさ
・肌の調子が悪くなる
・すぐに眠くなる

このような症状がある方は月経前症候群(PMS)かもしれません。

PMSはエストロゲンの分泌量が減り、もう一つの女性ホルモンである「プロゲステロン」の分泌が増えることによって起こります。

この2つのホルモンのバランスがきちんととれている場合は、月経前の不快な症状は起きません。

大豆イソフラボンを摂取することで、エストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランスが整えられ、
PMSの症状は改善されます。

女性ホルモンのバランスを整える作用は、月経不順改善にも効果があります。

③美白効果

大豆イソフラボンには悪玉コレステロールを抑制する働きがあります。

悪玉コレステロールによって血がどろどろになると、血行不良になり肌の代謝が落ちます。

すると、肌のターンオーバーが乱れるため、紫外線によって発生したメラニンをうまく排出できず、シミやくすみの原因となってしまいます。

大豆イソフラボンを摂取することでターンオーバーを整えられるほか、メラニンの生成を抑制する効果もあるため美白としても効果が期待できます。

⇓ 大豆イソフラボン配合美白化粧品 ⇓

④美肌効果

大豆イソフラボンは植物性プラセンタの一種で、肌の弾力を保ち、しわを改善する効果があります。

具体的には、
・肌の水分量を整える
・抗炎症作用
・皮脂分泌量を整える
・ターンオーバーを正常に整える
・コラーゲンやヒアルロン酸生成を助ける

こうした美肌効果の高さから、最近では化粧品や美容サプリメントにも多く使用されています。

⇓ 人気!豆乳どろあわわ洗顔 ⇓

⑤冷え性を改善する

美白でお伝えしたように、大豆イソフラボンには血行を促進する効果があります。

血行促進によって冷え性を改善することができます。

冷え性以外にも、血行が促進されることによってさまざまな効果があります。

・むくみ解消
・肩こり解消
・腹痛の緩和
・肌のくすみをとる

⑥ダイエット効果

実は女性ホルモンであるエストロゲンは、次のような働きがあります。

・中性脂肪酸の減少
・脂肪燃焼効果
・満腹中枢を刺激する効果
・基礎代謝の維持
・血中コレステロール値の減少

とても意外かもしませんが、エストロゲンにはこのようにダイエッターが必要とする嬉しい働きがつまった成分なのです。

エストロゲンが減少することで中年太りが起こるのも納得です。

しかも!

エストロゲンが減少し、もう1つの女性ホルモンである「プロゲステロン」の分泌が過剰になると・・・

・脂肪を蓄える作用
・内臓の働きを低下させる作用

が発動するため、どんどん脂肪を蓄えて太ってしまいます。

食べる量は変わっていないのに最近太ってきた!という方は、エストロゲンの減少が原因かもしれません。

有名なダイエット『豆乳ダイエット』は、まさにエストロゲンを補うダイエット方法です。

⑦バストアップ効果

次から次へと女性に嬉しい効果が目白押しの大豆イソフラボン。

大豆イソフラボンには、バストアップの効果まであります。

バストは乳腺と脂肪によって成り立っており、イソフラボンにはこの乳腺を増やす効果があります。

つまり、乳腺を増やすにはエストロゲンが必要だということです。

加齢とともにバストが小さくなるのはエストロゲンの減少が原因ともいわれています。

⑧乳がんの発症率を減少させる

バスト話題が続きます。

大豆イソフラボンによってバストアップしても、乳がんになってしまっては元も子もありません。

しかし、ここが大豆イソフラボンの本当にすごい効果です!

大豆イソフラボンは、エストロゲンの不足を補うだけでなく、過剰分泌を抑える働きがあります。

乳がんはエストロゲンの過剰分泌が原因で引き起こさせると考えられており、

大豆イソフラボンを摂取することが乳がん予防につながるというのです。

国立がんセンターの調査から、大豆イソフラボンを摂取すると乳がんのリスクが減少するという研究データがでています。

乳がんのリスクが増える40歳から特に、積極的に摂取しましょう。

3.大豆イソフラボンの副作用について

大豆イソフラボンの食品からの摂取に関しては、過剰摂取しなければ、特に副作用は心配ないと言われています。

ただし、サプリメントなど特定保健用食品については、摂取に気をつけなくてはいけません。

その理由は、食品と比べて吸収率がとても高いからです。

サプリメントなどでの大豆イソフラボンの摂取で過剰摂取した場合は、月経の周期が長くなる、生理の期間が長くなる、生理の量が増えるなどの副作用が問題視されています。

よく、大豆イソフラボンの過剰摂取によって乳がん発症のリスクを高めるといわれていますが、実は現時点では科学的にその因果関係は立証されていません。

むしろ、厚生労働省の発表によると、大豆イソフラボンの摂取量が高いほど乳がんのリスクは減少すると公表されています。

ただし、大豆イソフラボンの過剰摂取によって「子宮内膜増殖症」になるリスクがあることがわかっています。(イタリアで、1日あたり150mgを5年間摂取し続ける追跡実験の結果。)

また、大豆イソフラボンの過剰摂取は、DNAの構造を正常に保つトポイソメラーゼⅡの働きを阻害する副作用があることから、その影響を受けやすい、15歳未満のこどもや妊娠中の方は大豆イソフラボンのサプリメントなどの追加摂取は控えるようにしましょう。

大豆イソフラボンは、適切な摂取量を摂れば、乳がんや前立腺がんなどのリスクを軽減し、美肌効果や更年期障害の緩和や予防など様々な嬉しい効果を発揮してくれます。

ただし、過剰摂取は副作用を起こすリスクを高めてしまうため、
1日当たりの摂取量は必ず守らなくてはいけません!

4.大豆イソフラボンの適切な摂取量とは?

では、大豆イソフラボンは1日当たりどの程度摂取するのが望ましいのでしょうか?

大豆イソフラボンの摂取量には上限が設けられています。

1日当たりの摂取上限量は、70mg~75mgです。

日本人の食事は、みそや醤油、お豆腐など大豆食品がとても豊富なため、1日の通常の食事でも大豆イソフラボンをある程度、摂取しているため、

通常の食事の加えて、追加摂取は1日当たり40mg~50mgが望ましいでしょう。

ただし、閉経後の女性は、1日当たり70mg~75mgが目安となります。

サプリメントなど特定保健用食品から摂取する場合は、吸収率がとても高いため、基本的には1日当たり30mgが上限となります。

しかし、最近のサプリメントに配合されている大豆イソフラボンは、吸収率を上げるために、さまざまなタイプの商品があるため、一概に1日何mgとはいえません。

その商品が推奨している1日あたりの摂取量を目安にして、必ず規定量のみ摂取するようにしてください。

3.大豆イソフラボンまとめ

大豆イソフラボンは女性にとって嬉しい効果が詰まった万能薬だということがわかりました。

また、35歳から急激に女性ホルモンである「エストロゲン」が減少するため、
35歳以降の女性にはむしろ必需品のような成分です。

大豆イソフラボンは、大豆や大豆製品にも含まれています。

大豆イソフラボンの一日の摂取目安は、70~75gとなります。

ちなみに、サプリメントなど健康食品で摂取する場合は30mgが上限に設定されています。

上記の表のように、大豆イソフラボンは食事からも簡単に摂取することができます。

毎日大豆イソフラボンを摂って、いつまでも健康で魅力的な『女性』でありつづけましょう♪