健やかなお肌を保つ上で、非常に重要なターンオーバー。ターンオーバーが正常に行われることによって、私たちの肌はうるおいを保つことができます。また、シミやしわ、くすみのないお肌になるためにも正常なターンオーバーでいることが必要不可欠です。
正常なターンオーバーでいるためには、そのサイクルが遅すぎても早すぎてもいけません。
この記事では、ターン―バーが乱れる原因について詳しく解説していきます。
1、ターンオーバーが乱れるってどういうこと?
ターンオーバーの乱れは大きく分けて2つあります。
①ターンオーバーが早すぎるケース
加齢ととものターンオーバーが遅くなることは有名ですが、実はターンオーバーが早すぎても肌トラブルの原因となります。
ターンオーバーが早いことで起こる肌トラブルは・・・・
- 毛穴の黒ずみ
- 角柱が目立つ
- ニキビや大人にきびが目立つ
- インナードライ肌になる(肌はテカリが目立つが、内側は乾燥している状態)
- 敏感肌になる
- テカる
などが挙げられます。
なぜターンオーバーが早いと肌トラブルが起きるのでしょうか?
それは、ターンオーバーが早いことで細胞が十分に成長していない未熟な状態で働かなくてはいけなくなるからです。
理想的なターンオーバーの日数は、14日間かけて角化し、14日間お肌の表面での役目を果たした後に垢として剥がれ落ちることです。
しかし、未熟なまま角質層まで押し上げられてしまった細胞は本来作るべき保湿因子やセラミドを十分に作ることができないため、カラカラと乾いて脆い角質となってしまいます。
保湿力がなく脆い角質はダメージに弱いため、刺激やダメージを受けると硬化してしまいます。カラカラで硬くなった角質は、なかなか剥がれ落ちません。
②ターンオーバーが遅すぎるケース
ターンオーバーの周期が長くなると、古い細胞がお肌にとどまってなかなか剥がれ落ちないため、新しい細胞が作られにくくなります。
日焼けや傷の回復が遅くなり、メラニンが沈着しやすくなるためシミの原因となります。
- 急にシミが増えた、または濃くなった。>
- すり傷や切り傷、あざなどが治りにくくなった。
- お肌がゴワついて、化粧のノリが悪くなった。
- お肌がくすんで、キメが乱れている。
- お肌がざらざらしてツヤがない。
といった症状がある方はターンオーバーが遅くなっている可能性が高いです。
ターンオーバーが乱れる原因
では、なぜターンオーバーは乱れてしまうのでしょうか?
ターンオーバーが乱れる主な原因は9つあります。
①洗いすぎ
お肌を1日何回も洗っていたり、ゴシゴシ洗っていませんか?
洗い過ぎは必要な角質まではがしてしまいます。角質がはがれてしうと急いで新しい角質を作らなくてはいけなくなるので、ターンオーバーが早まる原因となります。
②強い成分のスキンケア用品や化粧品
具体的には、ウォータープルーフのベースメイクやUV製品の使用や、メイクを落とす際に使用する界面活性剤などが含まれた強力な洗顔料などです。
これらも必要な角質や皮脂を落としてしまうためターンオーバーが早まる原因の1つです。
③ピーリング(角質ケア)のし過ぎ。
ターンオーバーを促進して正常な状態に戻す方法として、ピーリング(角質ケア)をする方法があります。病院やエステでもピーリングケアをしている方は多いかもしれません。
病院やエステでは、お肌の状態を見て本人に合った回数と期間で処置されていると思いますので問題ないのですが・・・・
自宅でセルフピーリングをしている方は注意が必要です。
自宅で簡単に出来るピーリングとしてAHA配合の洗顔料などが挙げられます。
これらを日常使いすることは非常に肌の負担になります。
製品に使用方法を良く確認して、角質を摂り過ぎないようにしましょう。
④肌の栄養不足
肌に必要な栄養が足りなければ、十分に細胞が育つことはできません。未熟なままの細胞は、ターンオーバーが早いケースと同じ症状が起こります。
NMF(天然保湿因子)や細胞間脂質(セラミド)を十分に作ることができず乾燥し、バリア機能が弱いためダメージに弱く、固くゴワゴワになった角質はいつまでも肌の上に残ります。
⑤睡眠不足
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、細胞を修復し再生されます。ターンオーバーも睡眠中に行われます。睡眠不足になると十分な成長ホルモンが分泌されないため、ターンオーバーも十分に行われません。睡眠不足の場合は、肌のターンオーバーが遅くなります。
⑥ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンである卵胞ホルモンにはターンオーバーを促進する作用があります。しかし、ホルモンバランスが崩れると卵胞ホルモンが減少してしまい、ターンオーバーが正常に行われなくなります。ターンオーバーが促進されないので周期は遅くなり、肌の生まれ変わりがスムーズに行われなくなるので、シミや肝斑の原因となります。
⑦ストレス
ターンオーバーは自律神経と深い関係があります。自律神経が乱れるとターンオーバーも乱れます。自律神経の働きが乱れると、ホルモンバランスも崩れますし、睡眠不足にも陥りがち。
ストレスは美容や健康の天敵です。
⑧紫外線
紫外線を大量に浴びると、細胞はダメージを受けます。細胞がダメージを受けると、ダメージを回復しようと新たな細胞を急いで生成するため、ターンオーバーが早まります。
また、紫外線からお肌を守ろうとして角質を厚くしてしまいます。厚くなった角質は、皮脂腺を塞ぐためニキビの原因にもなります。
⑨加齢
年齢を重ねていくと、細胞の働きが衰えていきます。細胞の働きが衰えることで、肌細胞も十分に育たなくなり、刺激やダメージに弱くなります。年齢肌の方に敏感肌や乾燥肌が多いのは細胞の影響があります。
細胞の働きが衰えることでターンオーバーの周期も遅くなります。ターンオーバーの理想的な周期は約28日間です。
引用:アンチエイジング株式会社
3.ターンオーバーが乱れる原因まとめ
いかがでしたか?
ターンオーバーの乱れる原因はさまざまで、実はターンオーバーが早すぎることが原因で肌トラブルを起こしてしまっている方は多かったのではないでしょうか?
加齢による細胞の衰えは自然の原理なので、止めることはできません。しかし、きちんとケアすることで衰えるスピードを緩やかにすることが可能です。お肌のターンオーバーの乱れのほとんどの原因は間違ったスキンケアや生活習慣に由来するものです。日常のちょっとした意識を変えることでターンオーバーを正常に整えましょう。
次回は、ターンオーバーを正常に整えるための具体的な方法についてお伝えします!